よく見る夢 1

よく見る夢は

どんな理由かわからないが

僕が殺人をしてしまって

だれかにおわれているんだ

 

健康保険証や給料明細書を

大事にしまっておいた

 

誰にも僕の名前が

知られないように

 

僕の生い立ちが

分からないように

  H22.1.2

2.(巻頭―2)昔タロスケという犬と

 

昔タロスケという犬と

一緒に暮らしたことがある

 

ある日誤って

板に挟まり

死なせてしまった

 

ああタロを死なせてしまった

タロスケを死なせてしまった

 

嘆き悲しみ 苦しんで

我に返り

振り返ってみると

五六億七千万年の

歳月が流れていた

  

 

3.自分に必用な物を

 

  自分に必用な物を

随分食べた

随分飲んだ

知って聞いて見たことも多い

 

だがそれらは

あまり必用でない物だった

 

無駄ではないが

無駄を集めて

捨ててくと

必用な物は

一つか二つだった

 

4. 僕の青春には

 

僕の青春には

マルクスが好きだった

みんなを平等に

見ていてくれそうだったから

 

レーニンも好きだった

貧乏から

解放してくれそうだったから

 

エンゲルス

きちんとして

いるようだった

 

神、仏は嫌いだった

いいことばかり

言うから

 

だが気づいた

50歳を過ぎて

気がついた

 

みんないい人たちだった

 

 

 

 

 

 

 

 

5..美しかった

  

美しかった

百宅(ももやけ)と言う田舎の

集落に着いたとき

春の4月頃

残雪が残っていた

雪解けの土の匂いと

芽吹く草の匂いが

村を包んでいた

夕日の落ちる

茅葺き屋根

人一人として住んで居ないような

静寂な村

桃源郷のような

童話の世界よ

 

日本海側の

仁賀保に行く田園の中を

バイクに乗って見た

風もない所に

霧が今生まれ出て来たかのように

帯を巻いて立ちこめていた

緑色の大海と

立ちこめる白い霧の大群は

音のない交響曲のハーモニー

若い稲の緑が

霧の中から

扇ぐようにでていた

幻想の世界よ

 

冬の雪は

粉雪となって

片栗粉のように

サラサラ キラキラして

垂直に降っていた

透明の糸を降ろすかのように

長い糸が天上にあった

冬の景色も見えないくらい

隙間なく降ってきて

天空に舞う花びらは

不思議な時空の世界に

吸い込まれてゆく

永遠に続く輪廻のように

寒くはない暖かな

夢の世界よ

 

 

 

 

6.ローマ人の子孫は

 

 ローマ人の子孫は

 良い道を造った

 好い娯楽を

 用意してくれた

 

 みんな人類は

 ローマ人の子孫だ

 ちょっと野蛮で

少し賢い

 

 食べ物に熱中し

 買い物が大好きだ

 

7.恋する泉式部

 

  恋する泉式部

  愛すべきかは

彼女の歌詞

恋に破れた物が

空に昇り

夢という心地よい

体験を教えてくれた

 

この愛すべき眠りは

和泉式部

僕が知っている